木彫修理寺院「龍の欄間」志村流張作
木彫修理寺院「龍の欄間」志村流張作 (2020.07.03)
木彫修理寺院「龍の欄間」志村流張作
福井県坂井市丸岡町「西蓮寺」様
昨日、落ちてしまいました中心部の雲の部品を頑丈目に取り付けさせて頂きました。
法の周り、光りの部分も修理させて頂きました。
ニカワで接着した部分が風化と長年の反りで浮いてきたのが原因だと思いました。
昭和41年にご依頼されまして
昭和44年完成という事です。
やはり近くでみますと、凄い龍の彫りです。
触れさせて頂けた事を大変ありがたく思っております。
それから、住職様からお聞きしました事ですが。
志村流張師から一度、欄間の依頼を断られたそうなのですが、
太平洋戦争で33歳の若さで戦死されました先代のご住職様と
一度近くの寺院でお会いした事を思い出したので、引き受けられたという事でした。
ですので直に力を入れて独創的な構図になったのだろうと思いました。
心で動く感覚が憧れますし、たいへん嬉しく思いました。
そして、志村流張師の師匠は
愛知県半田の新見常次郎(彫常)になります。
新見常次郎(彫常)の一番弟子ですので、凄い腕がありましたのは当然の事だと思っております。
大叔父の市橋霧舟氏(現在97歳)は志村流張師の弟子ですので、
自分に、たいへん良い影響を与えて頂いていると思っております。
市橋霧舟氏は80代の時も現役で静岡県の山車彫刻を志村流張(2代目)と一緒に
重要な粗彫りを専門にしておりました。(志村流張(2代目)の図柄も重要でした。)
特に龍を彫っていた時は、若者より早くて巧かった事を覚えております。
今現在は97歳ですので、現役ではありませんが、書道をしているひ孫の書を刻もうとしております。
その姿に前向きな、力をもらえると思っております。
今日の木彫