木彫置物「ありがとう」双猿

材質　欅

高さ　約４０ｃｍ

一木造

平成七年度　市橋和典作

二四歳の時の作になります。

修行の最後の年、お礼奉公の時の夜、毎日一年間かけて自分自身の為に

彫らせて頂きました。

高村光雲氏の老猿にも影響は受けましたが

一番は先生であります大野秋次氏の猿の彫刻に影響を受けております。

形は自信の創作です。

「ありがとう」の気持ちを込めて仕上げていきました。

自分なりの感謝の意味を教えていただ事を形に残したかったのです。

芸術家の様な作り方をしたのはこの時だけかもわかりません。

その後は、町の彫刻師として職業彫刻師して誇りをもって毎日精進しています。

しかし、今後はあの時の気持ちが大事なのではないか思いました。